パクリについて

どうもちょっと前まで佐野研二郎絡みの件で何かと騒がしかった。しかしこういう件でやたらとはしゃいで叩いてる人たちの心理というのが今イチ良くわからん。

先日は何やら「多摩美の卒業制作の中からパクリが…」みたいな事をやってるサイトを見かけたがアホかと思う。いや、有名な作家のパクリ・オマージュ系なんて周りの学生や教授やらも見た瞬間にわかってるというか、わからない訳がないです。これで「期待の若手」みたいな感じで美手帳やら何やらで取り上げられてたら叩かれてもしょうがないですが、そんな事ある訳ないし。
(ただ、これが別ジャンルからのとなるとちょっと別。コンクールなんかの審査でも結構気づかれなかったり……。情報の溢れかえっているこのご時世、専門外の事まで詳しいなんて期待できないから不勉強ともいいづらい。)

だいたい美大生全員が作家になるわけでもなし。能力が全ての世界だから、ぶっちゃけ3年・4年生あたりになると自分の才能に見切りをつけて戦線離脱してドロップアウト気味の人だってけっこう出てきちゃう。そういう人らをとやかく言ったり責めたりしてもねぇ。これが仕事なら話は別だけど。

ぶっちゃけ美大受験なんて日本語でいえば「子供が言葉をおぼえてそれなりに筋道の通った文章が書けるようになった」ぐらいのレベルでしょ。そんで美大在学中に自分の言葉でちゃんとした文章が綴れるようになる人、つまり作家として(有名・無名問わず)やってけそうな人が……5%ぐらい?そんなモンです。


こういうのを見たせいで「真似」や「パクリ」に過剰に神経質になりすぎたりしないように願う。特に描く側の人間ならなおさらだ。自分が素直に良いと思ったものを真似するのが上達の一番の近道だから。これは自分の経験でも他人を見ていても真実だし美術予備校の講師なんかも皆言ってる事だ。

たかだか学生のレベルで「自分のオリジナル」とやらにこだわりすぎると、ほんとに道を見失う。冗談抜きで「真似したい・パクリたい」という作家や作品があるだけ幸せだし、とりあえずやる事あるんだから良いじゃないのと思う。

 
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