OM-D E-M10レビュー(2)画質第一印象編

まず最初にE-M10を使用し始めたばかりという事とレンズが今はキットズームしかないので本当に第一印象程度の話だよという事をお断りしておく。もっといいレンズを買ったら評価がガラっと変わる可能性もある。

使用したレンズはM.ZUIKO ED 14-42mm F3.5-5.6というM4/3最初期のキットズーム。旧型のレンズではあるがなかなか侮れない描写だった。

画像は全てCapture One7で現像。撮って出しのjpgよりも解像感とコントラスト高め。リサイズしているが一部は等倍切り抜き、クリックで拡大するはず。

センサーについて

これまで使用していたK-7(K20Dとほぼ同じ)で使われているセンサーとE-M10(E-M5同等)のものとは約4年の差がある。基本的に同じ世代のセンサーならサイズというか画素ピッチの広いほうが有利。これはもう覆りようがない。
じゃあ世代の違うセンサーを比較した場合はどうなるんだ?いやずっとK-7メインできたから他に比較対象ないんですわ。

K-7の画素数は約1460万画素でE-M10は1605万画素となっているが、E-M10を3:2で撮れば上下がカットされてほぼ同じ。むしろK-7のほうがわずかに画素数は多くなる。まあ、ポスターを印刷するわけじゃなしこれくらいの画素数があれば自分の用途では全く問題ない。

1600万画素のM4/3センサーはF5.6を超えると回折の影響が出始めるようだ。バランス的にはこれぐらいがベストかねぇ。2000万画素の4/3センサーが開発されたそうだが回折補正込みでもちと使いづらそうだ。

1/100 F5.0 25mm ISO200

1/100 F5.0 25mm ISO200 M.ZD ED14-42mm

実写にて

とりあえず室内で光源は蛍光灯のみで撮ってみたが、だいたいISO400ぐらいまではK-7のほうがクリアでいい感じ。レンズの差もある気がするが腐ってもAPS-Cセンサーである。それ以上の感度はE-M10圧勝、2段ぐらいの差がある印象。

ダイナミックレンジはE-M10が全域で上まわり飛び潰れが圧倒的に少ない。露出をきちんと合わせさえすれば、曇り空みたいな極端に明るい物が構図に入らない限り白飛び黒潰れは無かった。

日中屋外では低感度のノイズは光量が豊富なためか質感描写に紛れてしまうせいなのかほとんど気にならない。Lightroom現像だとほんの少し輝度ノイズ低減をしたほうがいいような感じではある。Capture Oneだと低感度なら要らないかな。まあ、どの現像ソフトでも感度というか光量に応じて微調整したほうが良さげ。

1/30 F5.6 22mm ISO200

1/30 F5.6 22mm ISO200 M.ZD ED14-42mm

このへんはプリントするのでもなければ高感度でも輝度ノイズは消さないほうが良かったK-7とは感覚が少し違う。K-7はどうせノイジーなセンサーならって事で開き直ったのかもしれないが妙にノイズの出方にこだわったカメラ。モノクロの粒子感を出すためにあえてK-7を使っている人もいるというのも良くわかる。

1/20 F6.3 ISO800 ISO800でもあまり画質低下を感じない

1/20 F6.3 ISO800 M.ZD ED14-42mm
この感度でもあまり画質低下を感じない

遠景を撮り忘れて近景ばかりなのでローパスレス+低振動モード0秒の効果の程はよくわからず。レンズが良いのかローパスレスのおかげなのか低振動モードでシャッターブレが抑えられているからなのか、はたまたその全部なのか今イチ判断がつかない。K-7よりも解像感があるのは確かなようだ。AF精度の差もあるのかなぁ……。

等倍表示

切り抜き画像 拡大で等倍表示
キットズームにしちゃ立派?

オリンパスのjpg…

E-M10というかオリンパスのjpgはあまり感心しない。低感度は悪くないんだが高感度になるとノイズリダクションとシャープネス処理が強すぎて破綻する。特にアウトフォーカス部の描写がやばい。最初にE-M5やE-M10の高感度の撮って出しjpg作例を見た時は「コンデジと同レベルか?」と思ったぐらい。

高感度ノイズ低減をOFFにすれば世間一般並ぐらいになる。ただしOFFにしてもISO200とかの低感度からノイズリダクションはかかってるようだ。このSONY製センサーは感度増加でのノイズ増加は穏やかだが、ノイズレスなセンサーという訳ではないから妥当なところかもしれない。

M4/3の場合、初心者層が多いイメージだからあえてこういう塗り潰し&ガチガチシャープな方向性でいってるんだろうか。K-7もノイズでさんざん叩かれたからこういう路線は理解できなくもないが、ちとやりすぎではないか。

ボケ

購入前からわかっていた事ではあるんだがM4/3+14-42mm F3.5-5.6だとほんとにボケない。パンフォーカスならそれはそれでいいんだけど「ボカしたいのかボカしたくないのかハッキリせぇ!」といいたくなるような微妙なボケ量の時も多し。

1/400 F5.0 ISO200 もうちょっと絞りを開けるべきだったか

1/400 F5.0 ISO200 M.ZD ED14-42mm
もうちょっと絞りを開けるべきだったか

絞らなくても被写界深度が稼げるというのはメリットでもあるんだが、ボケ量をコントロールできる明るい単焦点も欲しいところだ。E-M5やE-M10のシャッター速度の最高が1/4000では足りないというのも最初は理解できなかったんだが、これは開放を多用したくなるわなぁ。

1/200 F5.6 42mm ISO200

1/200 F5.6 42mm ISO200 M.ZD ED14-42mm

発色やコントラストのつきかたなどは個人の好みの問題だから除外するとして、単純にセンサーの性能だけでいうならK-7を圧倒してる感じ。ダイナミックレンジが広くRAW現像時の調整幅も広い。現像前提なら露出はかなり適当で大丈夫。
なんかもう楽すぎてダメになりそう。

フィルムからデジタルのAPS-Cに移った時に画角や絞りの感覚の違いに悩まされた。今回も慣れるまで少しかかりそうだ。正直なところフルサイズがやっぱり一番しっくりくるんだが本体もレンズもデカいし高価すぎる。ミラーレス機なら本体は小さくなるけどレンズはどうにもならんし。APS-Cが被写界深度とボケのバランスがいちばんとれているか。

ボケの大きさや画質を気にする人ならフルサイズやAPS-C機を買うべきだと思うけど、そこまで拘りがないのであれば今のM4/3なら十分な力がありますわ。

OM-D E-M10 レビュー(1)ボディ編
OM-D E-M10 レビュー(3)使用感暫定版
OM-D E-M10レビュー(4)画質印象2
E-M10レビュー(5) 3ヶ月使ってみての感想

 
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