PENTAX K10D:初めてのペンタックス機だったが…

色々と「う~む…」なカメラ。低感度の画質は良くて今でもじゅうぶん使えるレベル。でもカメラとしての使い勝手などにあまり良い印象がない。K10DとK-7のどちらかを選べと言われたら自分なら迷わずK-7を選ぶ。単純にボディデザインの好みの問題ってのもあるか。


全部入りを謳っていて注目度や人気も高かったしカメラグランプリを獲ったりしたカメラではある。でも、やたらと中古でK10D出ていたんだよなぁ。まあK-5発売以降のK-7の叩き売られっぷりに比べたらはるかにマシではあったけどね。

商売としてはメーカーが多機能・高性能を謳うのは正しい。ある程度の知識があれば実際はどんな物かある程度は察しがつくんだけど初心者からしたら…ねぇ?この辺がペンタックスの新機種が出るたびに中古屋にズラっと並ぶ原因のひとつじゃないかと思う。

彫刻の森美術館

1/30 F5 ISO100
SIGMA 17-70mm/F2.8-4.5DC MACRO

スペックと現実の落差+マイナーメーカーってのがやっぱりデカいのかな。ブランドイメージって大事でキヤノンやニコンだったら撮れてたんじゃないかって思われちゃうんだよね。個人的にはカメラ任せのフルオートで動体でも何でもちゃんと撮れなきゃ文句を言うみたいなのはどうかと思うけど。

 
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K10Dの各機能

ハイパーマニュアル

ペンタックス伝統のハイパーマニュアルは非常に便利で他メーカーにもパクってほしいぐらい。具体的にはMモード使用時にグリーンボタン一発で測光値にセットという機能。中央一点AFでフォーカスロックを多用するようなスタイルだとAモードよりはるかに使い易い。

普通にAF&AEロックしてから構図をとり直すと露出があってない事が多いんでグリーンボタンで露出を自分の好きなタイミングで指定したほうが効率が良い。

センサーのゴミ取り機能

DR(Dust Removal)は名前だけで効果は薄い。センサーを叩きつけた衝撃でゴミを落とすという乱暴なものだが、その割に全然ダメ。PCで画像を開いたらゴミの染みがついてたという事が何度も。特にゴミ対策をしていないα-SweetDじゃこんな事なかったんだが。K-7ではちゃんと進化して超音波でゴミを落とすようになり、ゴミの染みが写りこむ事はなくなった。

1/640 F7.1 ISO100

1/640 F7.1 ISO100

ファインダー

そもそもコニカミノルタのα-SweetDのファインダーに愛想を尽かしたので、ガラスプリズムで倍率高めのカメラを…と思ってK10Dを選んだのだ。なので個人的にファインダーにいちばん期待していたのだが、ちょいと微妙。

ペンタプリズムなのでルーフミラーのカメラよりは像が大きい。でも銀塩のカメラに換算するとエントリー機にも劣るサイズな訳で結局のところピントが見易いとは言い難い。それにスクリーンもピントの山が見づらく視力の落ちてきた身としては辛い。結局α-SweetDのアキュートマット+ルーフミラーとピントの見易さは同レベルかなぁ。ist-Dのスクリーンのほうが山が見やすいというので試したが大差なかったし。

K10D、K-7両機で拡大アイカップOME53を装着していたけど画面の中心以外はピントの見易さに効果を感じられず。周辺はむしろ見づらいかもしれない。鼻の脂が背面液晶につきづらくなるのが一番うれしかったり。

K10Dは中古で購入したのだが、ファインダーのピント位置がズレていて何とも困った。AFセンサーと撮像素子へ向かう光は正常なのでAFで撮るぶんには問題ないが、MFだとズレまくってどうにもならんかった。忙しくてズレに気づく前に中古屋の保証期間が終わっちゃってねぇ。修理に出すと高くつくんでファインダースクリーンの端にテープを重ね貼りしてピント位置をずらすという荒技で何とかなった。

中古カメラはそれなりの台数を使ってきたけど、こういう狂い方をするカメラを掴んだのは初めてだし、ズレの補正に貼ったテープの厚みも0.5mmぐらいで結構な量だ。出荷時からか使っているうちにズレてしまったのかはわからないが、「そんなにズレるものか?」と思うしあまり良い印象ではない。

伏見稲荷

1/15 F5.6 ISO400

22bitA/Dと1000万画素センサー

結局22bitA/Dコンバーターがどの程度効果があったのかよくわからず。K20D以降は14bitに戻ってるし…。白飛びギリギリの描写も特にいいわけでもないし黄色や赤も飽和しやすい感じ。暗部の持ち上げがやたらと効くのはもしかしたら22bitの恩恵なのかもしれない。

ハイライトはすっ飛ぶが低輝度は粘りまくる。当時のRAW現像ソフトでもおよそ3段程度は持ち上がったか。RAW現像前提ならばダイナミックレンジそのものはけっこう広い。ただRAW前提で白飛びや飽和を避けてドアンダーみたいな撮りかたになってしまうと、冴えない画像の連発になりがち。

高感度は今イチ。旧世代の600万画素機は最高でISO3200、この1000万画素センサーはISO1600で1段低くなっている。だが実写では同程度という印象。どちらにせよこの頃はカラーノイズを積極的に抑えてない事もあり画質はよろしくなくて、ISO1600から上とか非常用でしかない。ISO800でも厳しいし今のCMOSとは比べ物にならんですわ。

1/400 F5.6 ISO100

1/400 F5.6 ISO100

手ぶれ補正

手ぶれ補正はそれなりに効くし、K-7と違って微ブレはあまりわからない(微ブレを除けば補正効果はK-7のほうが上)。でもON/OFFの切り替えスイッチが背面にあるせいで肩に下げていると知らん間にOFFになってる事が多々…(切り替えスイッチはK20Dで改善されたらしい)。

ボディは大柄なのだが標準のグリップはホールド性があまり良くない。SSでカスタムグリップに換装したら非常に持ちやすくなった。K-7のグリップは小振りになったがカスタムグリップと同じ形を踏襲している。

(追記:OM-D入手後にK10Dの画像を改めて見直してみたが、撮影当時はOKと思ったけれど今の感覚としてはやっぱり微妙にブレてる画像が多いかなぁ。微ブレ対策でシャッターユニット交換をした後のK-7もK10Dより全体にいい感じ。)

初ペンタックス機だったが

使っていた当時を振り返ると「画質の良さは認めるけど、露出やピント合わせとかに難があって使いづらかった」って思い出ばかり。当時は忙しくて写真を撮る暇もあまりなかったせいもあるが、最後まで使いこなせなかったカメラだった。画像フォルダを見ると失敗や撮り直しカットばかりだ。

まぁ、K10Dであげた欠点も着実に1世代毎に改良されて使い易くなってるのは間違いない。実際K-7は最終的にはかなり自分に馴染んであまり不満もなく使えるようになっていた。(馴染むまではK10Dのほうが画質や手ぶれ補正良かったんじゃね?と思う事も多かったが…)

 
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