Max Waldman on Dance (PARCO出版)

マックス・ウォルドマン撮影のバレエのモノクロ写真集。1988年初版。この写真集は某美大の図書館で発見してとても気にいっていたもの。古本屋で見つけて思わず買ってしまった。バレエのポーズとフィルムの銀粒子が非常に美しい。殊にナタリア・マカロワの「瀕死の白鳥」や「牧神の午後」のスザンヌ・ファレルの写真はヤバい(本人が美人なせいもデカいけど)。

マックス・ウォルドマンはバレエ写真の第一人者で1970年代に活躍したダンサー(前述したスザンヌ・ファレルやナタリア・マカロワなど)を検索して出てくる粗粒子写真はこの人の撮影したものが多い。この写真集に収録されている写真も結構見かける。興味あったら検索してみて。

撮影データみたいなのは書かれていないので使用しているフィルムや露出はわからない。撮影された時代から推測するにT-MAX P3200(TMZ)はまだ発売されていなかったはず。やはり「Tri-Xで万全」なんじゃないかなぁ。何段増感なのかはわからないけどね。たぶん3段か4段ぐらいか。TMZの3段増感で舞台を撮った時はこんな感じの粒子になったっけ。

これくらい粒子が粗いと写真というより絵画のように見えてくる。マックス・ウォルドマンは美術史の造詣も深かったそうでゴヤやドーミエ、レンブラントが好きだったらしい。やはり相当にルネッサンス期の絵画を意識しているようだ。光の感じもいわゆるレンブラントライティングってやつなのかな?

最初は写真の美しさに魅かれただけでバレエの作品名とか興味なかった。山岸涼子の「テレプシコーラ」を読んだ後だと作品名を確認しなくてもポーズや衣装で何となくわかる事に気づいてちょっとびっくり。テレプシコーラの2部はもうちょっと続けてほしかったんだけどな。

今時のフルサイズのデジタル一眼レフならこういう舞台写真はカラー&高解像度で撮れるけど、フィルムのモノクロ&銀粒子の美しさもいいですよ?学校などに暗室があったら自分で現像やプリントをお試しあれ。デジカメのモノクロ仕上げをインクジェットで印刷なんかとは一味違う楽しさと美しさがありますぞ。

 
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Posted by Xanadu77


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