MAYA:Divine Kings of the Rainforest (洋書)

著者はニコライ・グルーベ(Nikolai Grube)でドイツ人の考古学者らしい。これは英訳版で出版社はKÖNEMANN。マヤ文明の情報が歴史・文化などギッシリ。写真と図版が豊富かつ大きいので情報量が多く資料価値が高い。

主な内容

たまにテオティワカンとかも取り上げられてたりすがタイトルでマヤと謳っているだけあって基本的にはユカタン半島中心だ。ユカタン半島の先史時代からマヤ時代、そして植民地時代を経て現代までの歴史をざっと纏めている。
その中に政治体制、王権、信仰、農業、建築、天文学・数学、美術など多岐に亘ったトピックがこれでもかというぐらい織り込まれている。

カカオ豆や黒曜石(中米の文明には鉄器が存在していないので刃物は全て黒曜石)、翡翠(マヤでは金や銀より価値があるとされていた)についてなどなど。農業では段々畑の構造図まで載ってたり、壺の着色に使った顔料や焼き方までと「ここまで書くのか」と思う部分多し。読破できれば豆知識には事欠かなくなるかもね。

マヤ文字についての専門トピックもあるので読み書きを覚えてもいいかもしらん。他の箇所でも壁画などに書かれている文字の意味や読み方などの解説が随所にあるのも結構よい点。

英語なんで読むのが大変だが、他のマヤ関連本を既に読んでいる人なら歴史や名詞などが頭に入っているので何となく読み進められるんじゃないかと思う。ただし、読みが独特なので日本語訳のカタカナとアルファベット表記がなかなか頭の中で一致しないのは慣れるしかない。

サイズは約31.5cm約27cm約3.8cmで重量約3.2kgと巨大なのも読みづらさに拍車をかけている。膝の上に乗せて読んでいたら足が痺れてなぁ…。

写真&図説

オリジナルが2000年発行という事で写真も比較的新しいものが結構多く画質がかなり良い。その辺の図書館にある古い図鑑とは段違い。所々に古い写真やビデオから拡大処理を施したとおぼしき写真もあるがこれはしょうがないか。

中身はこんな感じ大きな写真と図説が嬉しい

中身はこんな感じ
大きな写真と図説が嬉しい

有名なパレンケのパカル王の棺のレリーフの写真なんかもドットが目立つのが残念ではある。そういえば、このレリーフはオーパーツ関連でよく取り上げられているが、ある程度マヤ関連の物を見慣れてくるとロケットには見えなくなるね。

レリーフや壁画などは写真のだけでなく図解でもかなり詳しく説明されている。込み入ったデザインのものばかりなので図で整理して各部の説明書きがあるのはありがたい。

本文を読まなくても写真や図解・挿絵などを見ているだけでも十分楽しめる。
芝崎みゆき著『マヤ・アステカ不可思議大全』のイラストと写真の違いを見比べると興味深い。こちらを見ると頭の中に情報が補完されるので不可思議大全のイラストの読解力?が向上してより実物の姿を想像しやすくなるかも。

ブックオフで偶然発見し捕獲した超掘り出し物。カバーなしだったので破格の値段で買えた。とにかくデカいわ重いわで持ち帰りの時は腕が抜けそうだったが内容的には大満足。
ただし洋書なんで印刷は日本の本と比べるとちょっと微妙。ムラや汚れが所々にあって少し気になるかも。
読むのが大変だから和訳版があったら欲しいんだがなー。

こちらの記事もどうぞ→芝崎みゆき『マヤ・アステカ不可思議大全』

 
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マヤ,

Posted by Xanadu77


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